「完全在宅就労支援」とは?メリットと新しい働き方

近年、私たちの働き方は大きな変化の時を迎えています。特に「働き方改革」の推進や社会情勢の変化を背景に、時間や場所にとらわれない柔軟なワークスタイルへの関心が高まっています 。

 そんな中、様々な事情で従来のオフィスワークが難しい方々にとって、大きな可能性を秘めているのが「完全在宅就労支援」です。この記事では、完全在宅就労支援の基本的な内容から、そのメリット、そして私たちチームシャイニーがどのようにして皆様の「在宅で働く」という希望をITスキルで実現するお手伝いをしているのかをご紹介します。

目次

日本の完全在宅就労の現状と変化するトレンド

日本の完全在宅就労の現状と変化するトレンド

日本の在宅勤務は、コロナ禍を経て大きく変化しました。 総務省の最新調査によると、テレワーク実施率は都市部を中心に35%以上に達しており、 ¥t特に東京都では45%を超えています。

業種別では、情報通信業(78.3%)、金融・保険業(42.5%)、専門・技術サービス業(39.8%)が高い導入率を示しています。

興味深いのは、完全在宅勤務型の働き方を提供する企業が増えていることです。従来の「週1-2日のテレワーク」から「オフィス出社は必要時のみ」というポリシーへとシフトする企業が前年比15%増加しました。これは従業員のワークライフバランス重視の価値観と、企業側のオフィスコスト削減というニーズが合致した結果です。

政府も「テレワーク推進支援事業」を通じて中小企業への助成金を拡充し、デジタル庁が主導する「働き方改革デジタル化推進プログラム」では、リモートワークに関する法整備も進んでいます。

2024年に施行された「テレワーク推進法」により、企業のテレワーク導入義務化は見送られたものの、従業員から請求があった場合の検討義務が明確化されました。

参考記事:テレワーク普及促進関連事業(構成労働省)

「完全在宅就労支援」を加速させる最新ツールとサービス

効果的な在宅勤務には適切なツール選びが不可欠です。日本企業で特に高い導入率を誇るのは以下のカテゴリーのツールです:

コミュニケーションツールでは、Slack(月額800円〜/ユーザー)とMicrosoft Teams(Microsoft 365に含まれる)が2大巨頭です。日本企業向けにはLINE WORKSも人気で、LINEとの親和性から導入のハードルが低いという特徴があります。

プロジェクト管理ツールでは、国産のBacklogが日本語UIと親切なサポートで中小企業から支持を集めています。 lNotionも柔軟な文書作成と情報整理機能で急速にシェアを拡大中です。

勤怠管理においては、クラウド型の「ジョブカン」「KING OF TIME」などが位置情報やPC稼働状況と連携した在宅勤務向け機能を強化しています。 特に中小企業では初期費用ゼロで導入できる点が評価されています。

セキュリティ面では、リモートアクセスVPNと多要素認証(MFA)の組み合わせが標準となりつつあります。GMOクラウドの「楽々SOHO」は日本の住宅事情を考慮した設定の簡便さが特徴で、ITリテラシーが高くない従業員でも安全に社内システムにアクセスできます。

業種別では、製造業は設計データなど機密性の高いファイル共有に重点を置いたセキュアなクラウドストレージ、サービス業は顧客対応のためのCRMとコミュニケーションツールの連携が重要視されています。

「完全在宅就労支援」とは?~定義、対象となる方、利用の条件~

「完全在宅就労支援」とは?~定義、対象となる方、利用の条件~

まず、「完全在宅就労支援」がどのようなものかご説明します。これは、スキル習得のための訓練から、就職活動のサポート、さらには就職後の定着支援まで、一連の就労サポートをすべてオンラインを通じて自宅で受けられる仕組みのことです 。

対象となる方

厚生労働省の示す就労移行支援の基準によれば、主に以下のような方が在宅でのサービス利用の対象となり得ます 。  

  • 一般企業などでの就労を希望している方
  • 障害や難病をお持ちの方(医師の診断書や意見書があれば、障害者手帳をお持ちでない場合でも利用可能な事業所もあります )  
  • 原則として65歳未満の方
  • ご自身の適性や経験に合った職場への就労が見込まれる方
  • 在宅でのサービス利用を強く希望されている方 このほか、育児や介護といったご家庭の事情で外出が難しい方 や、通勤や人混みに強いストレスを感じる方なども、この支援の対象となることがあります 。  

利用の条件

最も重要な条件の一つは、「在宅でのサービス利用によって、支援の効果が期待できると市区町村が判断した場合」です 。これには個別の状況に応じた審査が伴いますが、多くの支援機関では、この手続きに関する相談やサポートも行っています 。  

この制度は、単に場所を選ばないというだけでなく、従来の働き方では能力を発揮しにくかった方々にも、社会参加と経済的自立への道を開くものです。そして、そのゴールは安定した「一般就労」であり、そのための実践的なスキル獲得が重視されます 。

完全在宅就労支援の大きなメリット ~時間、場所、心身への配慮~

完全在宅就労支援の大きなメリット ~時間、場所、心身への配慮~

完全在宅での就労支援には、利用者の方々にとって多くの具体的なメリットがあります。

通勤時間ゼロという解放感

毎日の通勤にかかっていた時間と労力がなくなることは、最大のメリットの一つです 。その時間をスキルアップ、仕事、あるいは休息や家族との時間に充てることができ、生活全体の質が向上します。  

自分らしい環境で集中力アップ

自宅という慣れた環境は、オフィス特有の雑音や割り込みが少なく、自分のペースで仕事や学習に集中しやすい空間です 。  

育児や介護との両立しやすさ

ご家族のケアが必要な方にとって、在宅であれば急な対応もしやすく、仕事と家庭生活のバランスを取りやすくなります 。  

心身の負担軽減と多様なニーズへの対応

体力的な負担や、特定の環境に対する過敏さがある方にとって、在宅は心身のストレスを大幅に軽減できる働き方です 。これにより、より多くの方が就労の機会を得やすくなります。  

これらのメリットは相互に関連し合い、例えば通勤ストレスの軽減は、学習意欲の向上や健康状態の安定につながり、結果としてスキル習得や就労への大きな後押しとなります。また、地理的な制約を受けにくい点も、地方にお住まいの方や外出が困難な方にとって、質の高い支援を受けるチャンスを広げる重要な要素です。

完全在宅でも目指せる就職先・求人例

完全在宅でも目指せる就職先・求人例

「自宅で訓練を積んでも、本当に在宅で働ける会社に就職できるの?」という不安をお持ちかもしれません。

 現在、在宅勤務可能な求人は年々増えています。 特にIT業界やクリエイティブ業界では、コロナ禍を経てテレワーク前提の採用も珍しくなくなりました。例えば、Webプログラマーやシステムエンジニア、Webデザイナー、データ入力スタッフ、カスタマーサポート(メールやチャット対応)など、パソコン一つで完結できる職種の求人が多く見られます。

実際に、チームシャイニーの卒業生たちも取得したスキルを活かして様々な分野で活躍しています。AIエンジニアデータサイエンティストとして専門性の高い職に就いた方もいれば、Web制作会社のデザイナーIT企業の開発スタッフとしてキャリアをスタートさせた方もいます。それらの中には、在宅勤務で柔軟に働いているケースも少なくありません。

 企業側も多様な人材を求めており、スキルさえ証明できれば勤務地にとらわれず採用したいというニーズが高まっています。

チームシャイニーでは、就職活動の段階でもきめ細かなサポートを提供します。

 在宅からでも応募可能な求人情報の収集方法や、オンラインでの履歴書・職務経歴書の作成指導、Web面接の練習まで、スタッフが丁寧に指導します。こうしたバックアップ体制があることで、在宅訓練で身につけたスキルをしっかり企業にアピールし、希望の働き方に沿った就職先を見つけることができるのです。

チームシャイニー:私たちも「完全在宅」だからこそ提供できる、ITスキルアップと就労への道

チームシャイニー:私たちも「完全在宅」だからこそ提供できる、ITスキルアップと就労への道

私たちチームシャイニーは、先端ITスキルに特化した就労移行支援事業所です 。チームシャイニーのスタッフ自身も、完全在宅で業務を行っているという点です。

この実践こそが、在宅で働くことの実際を深く理解し、利用者の皆様一人ひとりの状況に寄り添った、真に実践的なサポートを可能にしていると確信しています。  

先端IT特化型の専門コース

チームシャイニーでは、現代のニーズに即した以下の専門コースをご用意し、在宅でのキャリア形成を支援しています 。これらのITスキルは、在宅ワークの求人市場でも特に需要が高い分野です 。  

コース名学べる主なスキル
WebマーケティングコースSEO、GA4分析、SNS運用、広告最適化
生成AIコースChatGPT活用、Zapier連携、AI文書作成、業務自動化
データサイエンスコースSQL、Python、Tableau、統計分析、ビジネスインサイト抽出

充実した在宅訓練とサポート体制

eラーニングやオンライン講座に加え、チームシャイニーではオンラインコミュニケーションツールを積極的に活用しています。アバターで仮想オフィスに出勤する「Metalife」や、ビジネスチャット「Slack」を通じて、スタッフや他の利用者と円滑なコミュニケーションを取り、孤独感を感じることなく学習に集中できる環境を提供します 。

指導にあたるのは現役のエンジニアであり、常に最新かつ実践的な知識を学ぶことができます 。  

一人ひとりに寄り添ったキャリア支援

個別支援計画の作成から始まり、求人紹介、面接対策、そして就職後の定着支援に至るまで、一貫してサポートします 。発達障がいのある方をはじめ、多くの方のIT分野での就労を支援してきた実績があります 。  

チームシャイニーが在宅でのIT就労を強くお勧めするのは、IT関連職が在宅勤務と非常に相性が良いこと 、そして何よりも私たち自身がその可能性を日々体現しているからです。  

在宅ワークの課題と、それを乗り越える「支援」の力

「完全在宅就労支援」を利用開始するまでの一般的な流れと、チームシャイニーへの相談

在宅ワークには多くのメリットがある一方で、いくつかの課題も指摘されています。例えば、コミュニケーションの機会が減ることによる孤独感や情報共有の難しさ 、また、自己管理や時間管理の難しさなどです 。  

しかし、これらの課題は、適切な「就労支援」によって乗り越えることが可能です。チームシャイニーのような支援機関では、以下のような取り組みを通じて、在宅ワーク特有の課題に対応しています。

定期的なコミュニケーション

SlackやMetalifeといったツールを活用し、日々の連絡や相談、進捗報告を密に行い、孤立を防ぎます 。  

自己管理スキルの育成

タスク管理の方法、生活リズムの整え方、ストレスへの対処法など、在宅で安定して働くために不可欠なセルフケアの知識と習慣を身につけるためのプログラムを提供します 。  

コミュニティ形成の促進

仮想オフィスでの交流やオンラインでのグループワークを通じて、仲間意識を育み、モチベーションを維持しやすくします 。  

在宅ワークの自由度を最大限に活かすためには、このような構造化されたサポートと、自己管理能力を高める訓練が非常に重要です。技術的なスキルだけでなく、リモート環境で活躍するためのソフトスキルも同時に養うことで、長期的なキャリア形成を目指します。

「完全在宅就労支援」を利用開始するまでの一般的な流れと、チームシャイニーへの相談

「完全在宅就労支援」を利用開始するまでの一般的な流れと、チームシャイニーへの相談

完全在宅就労支援を利用開始するまでの一般的なステップは、以下のようになります。ただし、具体的な流れは事業所やお住まいの自治体によって異なる場合があります。

  1. 相談、問い合わせ: まずは関心のある事業所に連絡を取り、サービス内容や利用条件について相談します。
  2. 見学、個別相談(オンライン): 事業所の説明をオンラインで受けたり、個別相談を通じて疑問点を解消します。
  3. 体験利用(オンライン): 実際に提供されているプログラムの一部をオンラインで体験します。
  4. 利用申請、受給者証の取得: お住まいの市区町村の福祉担当窓口に利用申請を行い、「障害福祉サービス受給者証」の交付を受けます。この手続きは、支援事業所がサポートしてくれる場合が多いです 。  
  5. 個別支援計画の作成: 利用者一人ひとりの状況や目標に合わせて、具体的な支援内容やスケジュールを盛り込んだ計画を作成します 。  
  6. 利用契約、サービス開始: 事業所と正式に利用契約を結び、支援サービスがスタートします。

チームシャイニーへのご相談

チームシャイニーでは、在宅でのIT就労にご興味のある方からのご相談を随時受け付けています。

まずは公式ウェブサイトをご覧いただき、無料相談にお申し込みください 。在宅ワークのエキスパートであるスタッフが、皆様の状況を丁寧にお伺いし、最適なサポートをご提案します。手続きに関する不安な点も、遠慮なくご相談いただけます。  

まとめ:「完全在宅就労支援」とは?メリットと新しい働き方

「完全在宅就労支援」は、時間や場所の制約、あるいは心身の状態によって、これまで就労が難しかった方々にとって、新たなキャリアを築くための強力な選択肢です。

特に、チームシャイニーが提供するような専門的なITスキルの習得と、実践に基づいた在宅就労のノウハウは、皆様が自信を持って社会で活躍するための大きな力となるでしょう。

チームシャイニーは、スタッフ自身が完全在宅で働くことの意義と可能性を信じ、その経験を活かして、一人ひとりに最適なサポートを提供することをお約束します。

「在宅」という働き方を通じて、あなたらしい未来を切り拓くお手伝いができることを、心より楽しみにしています。最初の一歩は、まず相談することから。あなたの可能性を、私たちと一緒に最大限に引き出しましょう。

この記事を書いた人

チームシャイニーブログ管理人
生成AIやWEBマーケティングの講師も実施中

https://careland.org/

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